国税庁がまとめた「令和6年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」によると、昨年実施された所得税の定額減税の影響により、納税人員が減少したことがわかった。
 令和6年分所得税及び復興特別所得税の確定申告書の提出人員は約2,338万人。このうち申告納税額のある者は517万5千人(対前年比22.6%減)で前年分より減少し、申告納税額がない者は468万1千人(同53.5%増)で前年分より増加。これは令和6年分は所得税の定額減税実施の影響により申告納税額がない者が増えたことが要因の一つとなっている。
 一方、還付申告者は1,353万3千人(同0.2%増)と3年連続で過去最多を更新した。
 また、e-Taxの利用による所得税等の確定申告の申告人員は1,731万9千人(同7.9%増)で、前年分から127万3千人増加。所得税等の確定申告書の申告人員約2,339万人のうち、約4人に3人がe-Taxで申告を行っている。