法務省が公表した令和6年度末の相続土地国庫帰属制度の運用状況(速報値)によると、今年3月末までの申請件数は3,580件となり前年3月の1,905件に比べ87.9%増加している。
 創設から今年3月31日までの運用状況をみると、申請件数(総数)3,580件の地目は「田・畑」が1,374件と全体の38%を占め、以下、「宅地」1,244件、「山林」560件、「その他」402件。
 申請件数のうち結果が明らかとなった件数は2,174件(1つの事件で複数の却下の理由又は不承認の理由が認められる場合を含む)で、このうち実地調査等の審査を経て国に帰属された件数は1,486件で前年より大幅に増えている。
 一方、却下・不承認の件数は109件。このうち「現に通路の用に供されている土地に該当」や「境界が明らかでない土地に該当」などを理由に却下されたものが55件あった。