国税庁が毎年公表している「酒のしおり(令和7年7月)」によると、令和5年度における成人1人当たりの年間酒類消費数量が、全国平均で0.2ℓ増加の75.6ℓと2年連続の上昇となった。
主な酒類別では、ビール21.5ℓ、発泡酒7.2ℓ、清酒3.8ℓ、単式蒸留焼酎3.5ℓ、ワイン3.2ℓ、ウイスキー2.0ℓなど。
都道府県別での消費数量をみると、最も酒類の消費量が多いのは大都市「東京都」で、経済圏としての業務用のニーズが高いことから100.8ℓと唯一100ℓを超えている。以下、「富山県」97.3ℓ、「秋田県」96.2ℓ、「青森県」94.5ℓ、「高知県」91.2ℓ、「宮崎県」90.5ℓの順で、最も少ないのは「滋賀県」55.1ℓ。なお、東京同様に大都市である「大阪府」は81.6ℓとなっている。
酒類別の消費数量1位をみると、ビールは「東京都」の35.9ℓ。その他では、清酒は「新潟県」8.1ℓ、単式蒸留焼酎は「鹿児島県」20.5ℓ、ウイスキーは「山梨県」3.0ℓなど、各酒の酒どころが上位を占めており、“地産地消”の傾向も見て取れる。