財務省がこのたび公表した「令和6事務年度国税庁実績評価書(案)」の同測定・参考指標によると、e-Taxの利用満足度が前年の56.1%から87.1%へと大幅に上昇し目標値を上回ったことなどがわかった。
 まず、国税庁HP「確定申告書等作成コーナー」を利用して申告書を提出した者のうち、自宅等からe-Taxにより提出した者の割合は59.7%(目標値57%)で、「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会」の実現に向け着実に利用率を伸ばしている。e-Taxの利用満足度も87.1%(前年56.1%)と、80%に設定した目標を過去4年間は未達成だったが、利用者の利便性向上等に取り組んだ結果、大幅に上昇し目標値を上回った。
 スマホ等から話し言葉で確定申告等の質問ができる「チャットボット」への質問入力件数は1,253万件(前年1,102万件)と着実に増加。その一方で、確定申告期の閉庁日における相談件数(所得税)は6.1万件と過去5年間で最も少なくなった。