国税庁がまとめた「令和6事務年度 法人税等の申告(課税)事績」によると、コロナ禍からの消費回復やインバウンドの影響等により、法人税の申告所得金額及び申告税額が5年連続で増加し過去最高を更新した。
 今年6月30日現在の法人数は、前年度より約6万増の346万法人で過去最多。令和6年4月1日から同7年3月31日までに終了した事業年度に係る申告について、今年7月末までに行われた法人税の申告件数は前年度比1.4%増の322万件で、申告割合は91.1%。
 法人税の申告所得金額の総額は102兆3,381億円で、前年度より4兆600億円増加して過去最高を更新。
 法人税の申告件数322万件のうち、黒字申告は117.5万件で7年連続で100万件を超え、黒字申告割合は36.5%。一方、赤字申告件数は204.4万件で、赤字申告割合は63.5%となった。
 その結果、法人税の申告税額は前年度より1兆3,215億円増の18兆7,139億円、地方法人税の申告税額は1,032億円増の2兆1,719億円といずれも大幅に増加した。