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士業政治連盟の政治資金支出先は、どこ？
総務省が11月28日に明らかにした令和6年分政治資金収支報告書（定期公表分）によると、昨年秋に衆議院議員総選挙が行われたものの、自民党の裏金問題に伴う同党派閥解散が進んだことから大口の政治資金パーティーの減少などにより、提出のあった2,910団体の政治団体の収入額は937億円で前年分より28億円減少した。このうち、士業政治連盟の政党や議員等への支出の状況は…。
士業の社会的、経済的地位の向上を図るとともに、制度の充実発展に向けて政府、政党及び国会議員等に対する陳情、請願等の政治活動を目的としている士業団体（政治連盟）。
士業団体の令和6年分の政治資金の支出先をみると、やはり政治資金パーティーや勉強会などの開催自粛もあり、政治家やその政治団体、講演会等へ支出した会費や助成金、パーティー券の購入費、寄附金、交付金、選挙の陣中見舞いなどの支出金額が軒並み減少している。
主な相手先は、以下のとおり（敬称略・主宰の研究会等を含む。政党等への支出は除く。党籍は12月1日現在のもの）。
【日本税理士政治連盟】
税理士資格を持つ党税制調査会幹事の西田昌司（自・参）と総務省OBで厚生労働大臣の上野賢一郎（自・衆）に12万円、自民党税制調査会長を歴任した甘利明主宰の「甘山会」や元環境大臣の近藤昭一（立・衆）に10万円。元衆院財務金融委員長の田中良生（自・衆）、元財務政務官の東国幹（自・衆）、税理士で元衆院議員の國重徹、弁護士の森本真治（立・参）に各5万円を支出。
【日本公認会計士政治連盟】
元衆議院議員の衛藤征士郎主宰の「新21世紀政治経済研究所」372万円と甘利明主宰の「甘山会」等に72万円。公認会計士・税理士・行政書士で元衆議院議員の鷲尾英一郎371万円、総務大臣の林芳正（自・衆）に100万円、衆議院議員の党税制調査会副会長の浅尾慶一郎（自・参）に72万円、公認会計士で元衆議院議員の若林健太に70万円など。
【全国社会保険労務士政治連盟】
国民民主党代表代行の古川元久（国・衆）の政治団体等に80万円、衆院予算委員会委員長の枝野幸男（立・衆）に40万円、元法務大臣の森英介（自・衆）主宰の「動態政経研究会」に20万円、元厚生労働副大臣の竹内譲（公・衆）に10万円など。
【日本司法書士政治連盟】
法務大臣経験者の葉梨康弘（自・衆）と金田勝年（自・衆）にそれぞれ6万円。また、外務・財務の両副大臣を歴任した鈴木馨祐（自・衆）、元内閣府副大臣の井野俊郎（自・衆）、元厚生労働副大臣の濱地雅一（公・衆）にも6万円を支出している。
【日本行政書士政治連盟】
元自民党税制調査会長の野田毅主宰の「東京野田会」、自民党の行政書士制度推進議員連盟の会長を務める石田真敏（自・衆）、古川元久（国・衆）にそれぞれ30万円、財務大臣で行政書士の資格を有する片山さつき（自・参）に17万円、元総務大臣の松本剛明に12万円、逢坂誠二（立・衆）に6万円、参院議長を務めた元議員の山東明子に6万円など。