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3月からいよいよ開始のGビズポータル

 事業者向け行政サービスのデジタル手続の窓口をひとつにまとめた「Gビズポータル」が、いよいよ今年3月から開始される。手続情報の取得や申請準備など、事業者が行う行政手続を円滑に行えるよう支援するポータルサイトで、各省庁所管の行政情報等の横断検索、申請者や士業等間での書類データ共有、目的に合わせた必要な手続の確認がワンストップで行える。

 個人向け行政サービスのデジタル手続の窓口をひとつにした「マイナポータル」が令和4年から実証版を提供したが、次いで今年3月からは事業者向け行政サービスのオンライン窓口として「Gビズポータル」のα版をリリースする。利用の際の本人確認は、マイナポータルではマイナンバーカードだが、GビズポータルはGビズIDを使用する。
 Gビズポータルでは、行政手続や補助金の検索、申請書類の準備、必要な一連の手続の確認まで、事業者の様々な行政手続における煩雑さの解消と効率化を実現することを目指しており、①横断検索、②電子ロッカー、③手続ジャーニー、の3大機能を有する。
 まず「横断検索」では、26府省の約2万4千の行政手続や補助金が一か所での検索により必要な情報が簡単に見つかる。従来は、行政手続等を横断的に検索できる基盤整備が難しかったが、生成AIを活用して情報収集することで提供を可能とし、3月提供のα版では情報精度は完全ではないが順次改善を図る。また、これまでは単純な単語の一致による検索が中心だったため必要な情報が見つけにくかったが、生成AIによる事前の推論を活用して、各補助金の名称を知らなくても利用者が求める情報に辿り着けるようになる。
 例えば、「建設業の許可申請」と検索すれば、制度の概要を分かりやすく説明した上で、主な提出書類の一覧、申請書等に記載すべき情報、申請手段、申請システム等のURLが画面上に表示される。
 次に「電子ロッカー」では、これまで紙やメールで行っていた申請書類のやりとりをデジタル化し、申請者・士業者・行政機関等の間での事前相談や修正依頼が安全かつ効率的に行うことが可能。GビズID(プライム)でログインしてアクセスした電子ロッカーに、フォルダを作成して申請書類をアップロードし、併設のコメント機能を利用することで、士業等の支援者等とチャットで書類の事前確認や修正依頼、必要書類の状況確認ができ、継続的なやりとりに適している。
 「手続ジャーニー」は、事業者のやりたいことに合わせた一連の手続が一か所で見つけられ、必要な手続が順番に案内される機能。例えば、地元に戻り創業することを選択したとするケースでは、創業について知るところから、実際の法人設立や各種届出まで必要なアクションをガイド。48時間定款認証及び72時間法人登記(法務省)、労災・年金・雇用保険等の社会保険(厚生労働省)、特定創業支援事業(中小企業庁等)、法人税や地方税等(国税庁、総務省)、創業補助金(自治体等)など、制度所管省庁を問わず利用シーンに応じて複数の手続が一連の流れで示される。
 このように行政手続等が一か所にまとまるGビズポータルは、事業者にとって今後必須なビジネスツールとなり得る。