令和5年分所得税等の確定申告では、これまで期間中に2日間設けられていた「閉庁日対応」の実施日が、2月25日の1日のみとされているので注意したい。
今年の実施が1日となったのは、来場者の減少が挙げられる。実施初年の15年分申告では19.9万件の相談があり、以降6年間でも平均約18万件を記録。しかし、令和元年分は14.7万件、翌2年分は9.6万件と10万件を切り、その後も10万件前後となっている。
コロナ禍だったこともあるが、閉庁日対応の取組開始後、e-Tax及び「確定申告書等作成コーナー」が機能改善され、申告手続きがより簡単になるなど、環境の整備が図られたこと。また、国税庁HPにある人工知能を活用した自動回答システム「チャットボット」が年始から申告年分の相談に対応したり、各国税局では確定申告電話相談センターを開設して申告相談に応じるなど、デジタル化対応等の成果が来場者減少に大きく影響しているようだ。